熊本県球磨川反乱。民主党政権時代に川辺川ダム建設中止。治水の難しさ。
八ッ場ダムに似ているが、その後が違っていた。
2020.7.4に、九州の熊本県にて球磨川が記録的な大雨により氾濫してしまい、大災害へと繋がっている。少しでも被害が小さくなるように願うばかりだ。
昨年、関東の荒川や利根川でも反乱の危機があり一部で決壊はしたものの、辛うじて大災害は免れた。その時に効果があったかは今後の検証次第だが、民主党政権時代に物議をかもした、利根川水系の「八ッ場ダム」がちょうど貯水を始めたころで、治水として機能したとも言われている。
今回の球磨川でも、川辺川ダムが建設予定されていたが、民主党政権時代に中止の方向へ舵が切られていた。当時、前原国土交通大臣が川辺川ダム中止を表明し、その後、鳩山由紀夫元首相、後の馬淵澄夫国交大臣も同様の中止の表明をしている。但し、八ッ場ダムと同じく、計画自体は中止になっておらず、流域の市町村などの自治体で議論は続けられたが、今現在は、川辺川ダムの建設反対派が多く現在に至っているようだ。
日本では、今でもダム建設予定地が残っているが、人口減や工場の海外の移転などで、利水の必要性が薄れてきているため、ダム建設が中止の方向に動いている。しかし近年の異常気象の為に、治水を見直す時期に来ているのではないでしょうか?当然、ダムだけが治水方法ではないので、その地域に合った治水方法を見直すべきではないでしょうか。
球磨川(くまがわ)は、勾配が急な一級河川で日本三大急流の一つ、過去に何度も氾濫しています。上流部は比較的川幅が広く、途中、山と山に挟まれた地形から川幅が狭い部分があるため、雨が降ると急に水位が上がる場所があり反乱するそうです。下流では大潮の影響も出ました。この地形だとダムぐらいしか対策は無いのかもしれません。メディアもここを取り上げ議論していただきたい。
熊本県の治水対応。
「ダムによらない治水」と宣言して川辺川ダム反対を表明したのは、現職の蒲島郁夫知事です。この治水計画の工期は45年~200年、工費は2800憶円~1兆2000億円です。気づきますよね、これ、やらないと言ってるのと同じです。
ダム反対の風潮は民主党政権時に全国に広がりました。元長野県知事、田中康夫(たなかやすお)氏らの脱ダム宣言など覚えているでしょうか?だいたいこの手の話が強まると、共産党議員や朝日新聞などが何も議論せず流布する傾向が多いです。政治的な問題が先に動くので、本来の議論はされずに住民も流されてしまいがちになります。いかに赤旗新聞の当時のリンクを入れておきます。
蒲島郁夫知事はいまだに『ダムによらない治水』をと発言しています。
「ダムによらない治水」極限まで検討したい 蒲島知事
蒲島郁夫知事は5日、県南部の豪雨被害を巡り「球磨川の氾濫を実際に見て大変ショックを受けた。改めて『ダムによらない治水』を極限まで検討したいと確信した」と述べた。人吉市や八代市を視察後、県庁で報道陣の取材に答えた。蒲島知事は2008年の就任直後、国が五木村に建設を予定していた川辺川ダム計画の白紙撤回を求めて反対を表明。翌年に民主党政権が計画中止を表明した。国と県、流域市町村がダムに代わる治水策を協議しているが、議論はまとまっておらず、建設計画自体の廃止手続きは取られていない。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/623617/西日本新聞引用
避難について
統計で一人での非難の率は低いので、家族、近隣で声をかけてなるべく大人数で避難するように心がけましう。
余談
関東では昨年「首都圏外郭放水路」「神田川環状七号線地下調節池」「埼玉県にある荒川第一調節池」が、治水に有効な役割を果たしました。ただこれでも満潮じゃなかったという運が良かっただけにすぎません。満潮時だったら首都圏は氾濫しています。
何が何でも作ろうとする利権派、それを何が何でも反対する人たち、もう一度客観的に話し合う必要があるのではないでしょうか?
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