中国長江周辺で洪水が多い訳。三峡ダムだけじゃない脆弱なダムだらけ。
日本も無関係ではない三峡ダム崩壊。
地球温暖化で日本はじめ世界各国で干ばつや記録的な豪雨などで災害が多くなってきているのは言うまでもない。日本でも熊本県球磨川はじめ、沢山の河川で氾濫がおきている。中国長江でも氾濫がおきているが、それは日本とは規模が全く違う。
昨年まではそれほど報じられていなかった長江周辺の大洪水。中国の人民と生活を共にしてきた豊かな河川は何故災害をもたらすのか?※ちなみに昨年の8月には長江は場所によって干ばつで干上がっていました。
昔から長江は災害が無かったわけではない。幾度も氾濫を繰り返している。ただ、近年の氾濫は様子が異なっており、その規模も桁違いだ。これは、中国共産党の開発によるものだとあまり知られていない。
三峡ダムが建設される前に遡り、中国がまだ近代化していなかったころは、長江の周辺に大きな湖が点在していた。一例だが中国に洞庭湖(どうていこ)という大きな湖がある。かつては中国1と言われた大きな湖だったが、農業用地への転換などでどんどん小さくなっている。湖北省武漢周辺も水が豊富な地域であったが、開発等で湿地帯などがどんどん失われている。元々これらの湖、湿地帯は自然の調整池となっていた。長江が増水すればそこに流れ込み、長江の水位が下がれば、ゆっくりと河に水が戻っていく、そんな湖が長江周辺に沢山存在していた。日本で言うと、人工的に作った荒川貯水池みたいなものかもしれない。
さらに、三峡ダムを建設したため、その自然の形が破壊されてゆき現在に至っている。
元々緩やかな流れの長江だったが、三峡ダムは発電ダムとして随時放水されています。その威力は元の長江の流れの約25倍のエネルギーが下流に伝わっていると専門家が言っている。ゆえに三峡ダムは治水としては意味をなしていないダムという事だ。しかし問題はこの三峡ダムだけではない。三峡ダムに上流には18の大型ダムと、数千の中小ダムが点在しており、それらのダムは突貫工事で技術力が無いまま建設、又は得意の汚職によるチャイナクオリティーで崩壊してしまったものもあり、崩壊危機にあるダムも多くある。今年の大雨で発電所ごと崩落したダムもある。
まとめると、人の介入により長江そのものが機能しなくなってきていると言っても良いだろう。中国なので日本は関係ないと思っているだろうが、三峡ダムが崩壊すると、大量の土砂や、家屋、家畜などが海に流れ出て、それは日本にも押し寄せてくるとも言われていますので、注意が必要です。決して大げさな事ではありません。
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